"お金の『基礎演習』"~20代FPが大阪から発信!20代のお金の教養講座~

大阪のファイナンシャルプランナー(AFP)、うえまっつんによるブログ。主に20代に向けた『お金の教養講座』『関西発!賢く暮らす知恵袋』を展開する傍ら、日々の暮らしを書いている。

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(ひとりごと)従来型の"オリター"による新入生支援は時代遅れ!?

管理人のひとりごと

 

 

本職が繁忙期だったため、しばらく休載しておりましたが、ぼちぼち更新を再開します。今後ともどうかよろしくお願いします。     管理人拝

大学を卒業して早1年―。
情報収集のため使っているTwitterにて、興味を引くエントリを見つけたので、再開後初更新はこの話題を論じることにします。

まずは、きっかけになったツイートから。

オリター制度とその課題

1.オリター制度とは

筆者が在籍(2014年4月~2018年3月)していた立命館大学ほか全国の複数の大学で展開されている、新入生の受講登録等学修面をを"先輩"がサポートする制度です。


立命館大学においては、1960年代に学生自治会による自主的な制度として、新入生に大学生活のノウハウを教える活動が始まり、後に大学がその活動を支援するものとなりました。

近年では、立命館大学に入学したての1回生で受講する「基礎演習」という講義(このページの名前の由来もここから来ています。←余談)でのサブゼミ(正規の授業に加えてクラスの親睦を図る活動)が展開され、そこにオリター(産業社会学部においては、エンター)が活躍しています。

www.ritsumei.ac.jp

2.オリター制度の課題

ここまで読んでいくと、一見素敵な制度に思えるこの仕組みですが、近年では課題があり、各学部での取り組みが縮小するなどの動きがあります。


筆者の在学中には、産業社会学部において不適切な取り組みを指摘する声があり、学部から処分を受けています。

また筆者が所属していた政策科学部においては、筆者が入学した時点でオリター制度は事実上の廃止となっていました。


今回のきっかけとなったツイートは、ツイート主に寄せられた質問への回答となるものです。このとき寄せられた質問には、セクシャル・ハラスメント(セクハラ)やアルコール・ハラスメントアルハラ)を示唆する内容があります。真偽のほどはわかりませんが、実際にそのような行動があるとすれば大学公式の組織として問題であるといえます。

オリター復活待望論の存在

このような話題が上がるたび、大学側は組織の活動を停止する処分をくだして来ました。前述のような、セクハラ行為は人権に関わる重大な問題です。またアルハラについては、大学の新入生の多くが18歳であることも踏まえると、法律に抵触するモノであります。
従って、このような判断については、問題の再発防止という観点では致し方ないと思います。

一方で、「なぜ政策科学部にはオリターがいないのか」「オリターがいた方がもっと楽しいのに…」といった意見を、筆者は在学中幾度となく聞いてきたし、インターネット上にもこうした意見が散見されます。筆者はこれを「オリター復活待望論」と呼ぶことにします。

このオリター復活待望論について、筆者は批判的な視点で捉えています。
本稿では、それを解説していくこととします。

3.これまでと同じ"オリター"は不要である

友達100人できるかな~♪」は大学に不要

先に筆者は、オリターの存在意義を「新入生に大学生活のノウハウを教える」と紹介しています。しかし、筆者が見聞きする限りその本質よりも、「親睦を深める」ことに重きが置かれているように思います。

筆者が在学していた当時、毎年4月末に「新歓祭」なるイベントが行われていました。
このイベントでは、新入生は基礎演習のクラス単位で模擬店を出店し、クラス内の親睦を深める企画となっていました。筆者も参加したはずですが、残念ながら記憶がありません。

また、これは筆者が見聞きした話ですが、基礎演習のクラスで「クラス合宿」を行う学部もあるそうです。冒頭で紹介したハラスメントの事例では、この「クラス合宿」において、一部の学生が不快に感じるようなアンケートがとられた、というものがありました。

このような取り組みについて、筆者は否定しませんが、単位に関わる授業本体を支援するオリターが、これらの親睦の取り組みまで担当することに違和感を覚えます。
あくまで新入生に大学生活や大学での学び方を伝える組織であるのに、親睦を深める取り組みを担当するようになり、いつしかそれが主になってしまった。
そのため、「新入生と仲良くしたい」といった学生がオリターを目指してしまう傾向が生じているのかもしれません。

強制性が介在している?

また、大学に入学して最初の専門科目(ゼミナール)である基礎演習のクラスという共同体で、授業をサポートしてくれる先輩が行う「サブゼミ」での取り組みは、新入生からすれば授業の延長としてとらえるわけで、事実上参加が「強制」されているのではないでしょうか。

参加が強制されていることで、嫌々参加することになる学生もいるでしょう。そういった学生にとって、ハラスメント行為がより際だって見えるのかもしれません。もちろん、重大なハラスメント行為が存在すること自体が問題です。

いわば、現在のオリターの取り組みは、「友達100人できるかな~♪」の取り組みにすぎないように思います。

大学の良さが生きていない

大学は、多くのバックグラウンドを持つ学生が集いともに学ぶ場です。同じ学部の同じ回生が集うクラスでのつきあいばかりでなく、学部や回生を超えたつながりを作っていく方が、より有意義でしょう。そして、大学は「自由に選択」できることが多い場のはずです。基礎演習という授業は学部4年間の主要科目である故、選択することは難しいと思いますが、誰とつきあい、どんな学びをするかは本人の自由なはずです。

クラスでのつながりにこだわらず、学部回生を超えて広くつながれる場に、その学生が自ら選択して参加できる場作りをすべきでしょう。一人でのんびり勉強したい学生はそれでもいい。

「学び」に特化したピアサポートは必要

前項では、「親睦」をはかる活動に当たるオリターは不要と論じました。しかし、それは新入生をサポートする学生が不要であることは意味しません。

筆者が所属していた政策科学部では、新入生の学生生活を主に教学面からサポートする「ACS」という組織があり、そこに属する学生が「ES(教育サポーター)」として基礎演習に入り、教員と学生のサポートをしています。

また、ACS統計学の自学自習サポートや、論文執筆時期のサポート、研究計画書の作成サポートといた活動も行っていました。

さらに、大学には「ピアサポート団体」が複数存在し、必要に応じて学生サポートを行っています。

www.ritsumei.ac.jp


筆者も「学生ボランティアコーディネーター」として活動する傍ら、「障害学生支援サポートスタッフ」として現場に出ていました。

これらのサポートは、学生が必要とする時に、それぞれのサポーターが支援する体制を取っています。この仕組みを利用するかどうかも、学生が選択できるのです。
一律に参加を求めるのではなく、学生が必要とする時に必要なサポートを受けられる体制が、必要なのではないでしょうか。

3.まとめ

今回は、休止復帰あけのリハビリがてら、立命館大学の「オリター」を題材に、あえて少数意見に着目してロジカルに論じてみました。
世の中にはいろいろなタイプの人がいます。友達がたくさんいて、毎日遊びたい人。多額の借金(奨学金)を借りながら、学びたい一心で学ぶ人。多くの友達とのつきあいが苦手な人、個人主義で研究にはげみたい(筆者みたいな)人。多くの人がいるからこそ、そこでの出会いが楽しいわけで、間違った初年度教育で、大学に対し期待を失うようなことがあってはならないと筆者は思います。

このことは、実は在学中から思っていたのですが、外野になった今だからこそ、公表できる話題でした。

最後に:参考資料

筆者が関わっていた、学生ボランティアコーディネーター、そして障害学生支援室の取り組みについて、紹介しているページがありますので、どうぞご覧ください。

ボランティアコーディネーター(登場しているのは先輩です)

www.ritsumei.ac.jp

障害学生支援室(登場しているのは同期です)

www.ritsumei.ac.jp

 

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